はじめに

本書は、Software Defined Networking(SDN)を実現するための開発フレームワークRyuに関する専門書です。

なぜ、Ryuなのか?

本書で、あなたの答えが見つかることを願っています。

環境構築」~「IGMPスヌーピング」の各章は、順番に読み進めることをお勧めします。「環境構築」では、本ドキュメント用の環境を構築する手順について記載しており、「スイッチングハブ」では、単純なスイッチングハブを実装し、その後の章では、トラヒックモニターやリンクアグリゲーションなどの機能をスイッチングハブに追加していきます。実例を通じて、Ryuを使ったプログラミングをご紹介します。

OpenFlowプロトコル」~「OF-Configライブラリ」の各章では、Ryuを使ったプログラミングで必要となる、OpenFlowプロトコルやパケットライブラリについて、詳しく紹介します。「ファイアウォール」~「OpenFlowスイッチテストツール」の各章では、Ryuにサンプルアプリケーションとして同梱されている、ファイアウォールやテストツールの利用方法をご紹介します。最後に、「アーキテクチャ」~「導入事例」では、Ryuのアーキテクチャや導入事例についてご紹介します。

最後に、Ryuプロジェクトを支援して頂いた方々に感謝したいと思います。特に、ユーザの皆様ありがとうございます。メーリングリストにて、皆さんの意見をお待ちしています。一緒にRyuを開発しましょう!